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【EAT×ART】自家製パンと西洋美術

May 15, 2017

 

今朝はマロン入りのパンを焼きました。一日の始まりにいい香り…^^

 

日常の食卓でもポピュラーな「パン/bread」ですが、西洋美術との関連について記しておきたいと思います。

 

西洋美術史に於いて、食事・食品を描いた作品は数多くあります。特にパンと葡萄酒はキリスト教の信仰心が垣間見れます。この考え方は「聖餐論」と呼ばれ、「パンはキリストの肉体、葡萄酒はキリストの血」という「聖体」としての食の位置付けに由来します。西洋絵画の中で、パンやワインをモチーフとし、祈りを捧げる姿はまさに神への感謝です。

 

私はキリスト教信者ではありませんが、手を合わせ、今日の食事に感謝することに深い共感を覚えます。それは食事の前の「いただきます」という言葉に通じるから。これは宗教を問わない、人に備わった感謝の気持ちだと思うのです。

 

今日はNicoleas Maes (1634~1693)ニコラス・マースの「祈る老婆」という作品を紹介します。ニコラス・マースはレンブラントの下で修業した弟子の一人で、写実的な作風の中に道徳への厳しい眼差しを感じる画家です。老婆が手を合わせる姿、そこには神への祈りだけではなく、この時代の飢餓への恐怖や食への憧れが表されています。

暖衣飽食で相対的に豊かな現代の日本ですが、「食」に対する問題や課題は後を絶ちません。世界を見渡せば飢餓の現実があります。。300年以上も前の絵画ですが、この現代にこそ注目されるべき絵画のひとつだと思うのです。

 

最後に「パン/bread」に関する外国のことわざを。

Man does not live by bread alone.

 

「人はパンのみにて生きるものにあらず」…人が生きていくには、物質的な満足ばかりではなく、精神の糧となるものが必要である…ということです。

この思想は、私が「EAT×ART」を発信したいと思う所以のひと。

 

極論にはなりますが、「食」は生きる上で切り離せないもの、一方で「美術」は無くても生きていけるものです。ですが、美術に心救われ、生きる希望を見出されることもあります。それは私も例外ではなくて…「食」と「美」その掛け合わせの果てに「心の豊かさ」があると信じて止みません。

 

齋藤 なほみ

 

 

 

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